活動報告

御殿場肝友会だより

御殿場肝友会相談勉強会には2つの大きな目的があります。「肝臓病が治るための会」と「患者通しのウソ隠しのない話し合い。友の会、お互いの心のケア―ができる会。交流会。」しかし、時には悲しい出来事も出てきます。そのために私たちは多くの患者さん、保菌者の方々に働きかけて、早めに治療を受けていただけるように働きかけていきます。最近の出来事をご紹介します。
Cさんは70歳代の男性です。40年前に入院した病院で、肝臓の組織をとり脂肪肝と言われたそうです。その後糖尿病があり御殿場市内のクリニックに通院していました。2013年秋に倦怠感が出てき、ズボンがはけなくなった。おなかに水が溜まりと言う腹水が起こり、肝硬変ですと突然言われたようです。伊豆の大学病院へ紹介され通院していましたが、2014年2月に肝臓がんを発見されました。毎月1回の遠い通院に疲れてきたので、今後の事を考え、御殿場市内に転院したいと、御殿場肝友会相談勉強会に来られました。「病院が気を利かせて個室入院させてくれました。しかし、シーンとしている。天井を見て悲観的なことしか考えない。希望して大部屋に移った。ここには生活感がある。患者通しの話ができる。力を貰うんだ。患者ごとに何年生きているという話がある。」相談勉強会でこのように話されました。「ここへ来ると癒される。自然体で癌の話ができる。延命はいらない。」と何度も参加されました。腹水がたまって、4-5日で急激な体重増加。大量の利尿剤を投与されて、体から水分が不足して、意識がもうろうとなることもありました。だいぶ良くなった。お正月は来るなと言う気がする。皆で結婚50年を行った。無塩の治療が大変でした。
でも、慣れました。塩分制限のスケールを買ってきた。とんかつ、刺身が無塩で食べられる。キャベツとにんじんでご飯を食べた。植物が主体の食事です。植物と野菜。タンパク質制限を言われている。植物性たんぱくと動物性たんぱく。アンモニア。カリウム。このように話された後に、肝硬変が悪化して入院し、ついに相談勉強会に参加しなくなりました。
Cさんの事柄には多くの問題がありました。C型肝炎の治療法が30年前から行われていたのに、御殿場市内の開業医の先生方から、専門家に紹介されなかった事。そのために進行して、肝硬変、肝臓がんになってしまったこと。病気が進行して肝硬変の治療が必要になった時に、遠い病院へ紹介され、通院が大変になってしまった事。悪くなった時に近くに良い先生がいるにも関わらず、見つけられなかった事。このような不幸な事柄が二度と人が出ないように私たち、医療関係者は、皆様に正しい情報を伝えなければなりません。
Sさんは80歳代の看護師さんです。C型肝炎の治療を求めて沼津から御殿場市内のクリニックに来院されました。Sさんは若い時に医療の現場で注射や傷の治療を行ってきました。その頃、注射針を間違って刺してしまうような事故に会いました。私たちの仲間にも、多くいます。C型肝炎、B型肝炎の患者さんお治療中に事故が起こったのです。そのために、C型肝炎に罹ってしまったのです。私の尊敬していた病院長は、整形外科の先生でした。C型肝炎に罹っていることは知っていましたが治療はしていません。次第に病気は進行し、肝臓がんの手術を繰り返しているうちに、肝硬変との合併でなくなってしまいました。後輩の内科の先生は針を刺して、C型肝炎です。最近、ハーボニーの治療が終了して、完全に治っています。Sさんは、長い間患者さんや同僚を見ていました。知っていました。Sさんも同じようにC型肝硬変から、肝臓がんになるだろうと言うことを。どんなにつらく苦しかったことっでしょう。昨年の9月にハーボニーの治療が始まってから、東京にお住いの娘さんと一緒に通いました。月に1回でよいのです。3か月の治療が成功裏に終了し、1か月後の採血で、肝臓機能検査が正常でC型肝炎ウイルスが再発していなかったことが分かりました。関を切ったように話してくださいました。おとなしい、気品のある元看護婦さんです。とても苦しかったのでしょう。長い間に健康保険料を納めて来ました。70才になると、健康保険で診療すると、病院の窓口で支払う上限が12,000円になります。私たちはC型肝炎の患者さんが長い間苦しんでいた思いを少しでも共有して、治療しようとしています。けれども、苦しさは同じになりません。寄り添うことしかできない。