御殿場肝友会だより 2016年5月28日

御殿場肝友会便り

皆様、いかがお過ごしですか。御殿場肝友会は肝臓の病気で悩んでいる人に、少しでもお役に立てるように、毎月第4土曜日、御殿場市民会館で相談勉強会を開催しています。今回も最近の会の様子をご紹介します。
先月の「御殿場肝友会だより」に、B型、C型肝炎ウイルスに感染した人が、国に対して訴訟を行い、賠償金をもらう制度を紹介しました。その時、この制度はとても使い勝手が悪く、皆さんあきらめの思いを持って終了しました。今回の肝友会にB型肝炎訴訟の専門家である、S弁護士が参加してくれました。
B型肝炎に罹っているDさんは、昔の記憶を頼りながらS弁護士と話を進めています。Dさん:前回までの話題から、裁判で国からお金を貰うこと(賠償金)は、とても難しいとあきらめていました。お母さんはB型肝炎ではないとは思うけれど、証明できません。S弁護士:お母さんが肝炎ではないことを証明できなくても、お兄さん、お姉さんが肝炎でなければ、可能ですよ。Dさん:予防注射の証明できるものはありませんけど。S弁護士:腕に、予防接種の跡があれば大丈夫ですよ。さらに子供のころ住んでいた場所がわかれば、国が保証する方法もあります。また、近所に住んでいた人が、証明してくれることもあります。集団接種の写真が残ってれば役に立ちます。戸籍の付表や、住んでいた証明書。卒業アルバム、入学アルバムなども役に立ちます。Dさん:肝炎が分かった病院のカルテが必要ですよね。あっちこっち引っ越してるから、無理な話だよ。S弁護士:病院がカルテを廃棄したという証明書でも可能ですよ。Dさん:全く駄目だと思っていました。でも先生の話を聞いて、できるかも知れないと思います。頑張ってみます。今は元気ですが、肝炎が進んだ時のことを考えると、お金が必要となることがあるかもしれませんからね。S弁護士:できるだけお手伝いします。すぐに書類を送りますよ。静岡県では400人の訴訟で、300件は和解が成立し、お金が払われています。弁護士費用は掛かりませんよ。
B型肝炎訴訟とは、患者さんに国が謝ってお金を払う制度です。4つの条件が必要です。①B型肝炎ウイルスに持続感染していること。②満7歳になるまでに集団予防接種等を受けていること。③昭和23年7月2日から昭和63年1月27日までに集団予防接種を受けた方。④集団予防接種等以外の感染原因(母子感染、輸血等)がないこと。対象の患者さんは45万人と考えられます。B型肝炎の患者さんは長期にわたる治療が必要です。そのために失うお金や治療費は、莫大なものになるでしょう。B型肝炎と言われた方は一度ご相談ください。
御殿場肝友会は、一人でも多くの患者さんの力になれるようにこれからもやっていきます。今の治療に納得されていない方、病気のことについてもう少し細かく話を聞きたい方。どうぞ御殿場肝友会相談勉強会に来てください。また、医療関係者、行政関係の方も、患者さんのお話を聞いてみたい方も来てください。明日からの仕事のはげみになります。連絡先は御殿場肝友会事務局へ。
御殿場肝友会事務局 0550-86-0800(時之栖・荒川クリニック内)