御殿場肝友会だより 2016年4月16日

肝友会便り

皆様、桜の季節も過ぎて新緑がまぶしくなりました。いかがお過ごしですか。今回も最近肝友会に参加された方のお話をご紹介します。
若い男性が御殿場肝友会へ見えました。伊豆肝友会の前会長さんに紹介されたそうです。2000年にC型肝炎とわかって、インターフェロン治療を行ったが副作用で中止。その後は仕事と子育てで通院が大変。2010年ごろには血小板が少ないと言われ、怖くなって通院しなくなる。検診だけは受けて、その市内のクリニックから順天堂静岡病院に紹介された。2012年、血小板が増えるように、血球を貯める脾臓を小さくする塞栓術を行った。しかし、急にお腹が出た。腹水がたまったのです。先生方の懸命な治療で改善した。そうこうするうちに2013年に肝がんが発見された。手術は肝臓の状態が悪すぎてできず、針を刺して焼く治療、焼却治療を受けた。2014年11月、さらに肝臓の状態が悪く、腹水がたまりおへそが出てきた。見かねた奥様が、肝臓を提供するからと、生体肝臓移植手術に踏み切りました。東京の順天堂病院へ移り、2月移植、その後3か月間入院。うまくいったと思ったら、6月、肝臓の数値が動き出した。C型肝炎が移植を受けた肝臓に感染。肝臓の新薬、ハーボニーが9月から使えるようになり、すぐスタート。12月にC型肝炎はなくなった。この間、病気は進行したり、新しい治療の説明を受けたり、書類を提出したり、家族の助けを借りたり、お金の心配をしたりと大変な思いをしたようですが、淡々と話をされています。私たちは、この方のお話から「事実は小説より奇なり」を思い出します。高橋三千道綱さんの「ありがとう肝硬変、ようこそ糖尿病」も及ばない話です。御殿場肝友会の相談勉強会はこのようなお話が聞けて、私たちの励みになります。
さて、C型肝炎治療のお話をしましょう。2014年9月にインターフェロンを使わない新薬が出て、2015年にはたった3か月で治る薬が使えるようになりました。2013年まで毎年60名程の人が治療された順天堂静岡病院では、14年は80人ほど、2015年は10ヶ月で160人と急激に増えました。御殿場市内の御殿場肝友会関連クリニックでは、この間26人の患者さんが治療を終了、すべての患者さんが治りました。さらに御殿場保健所で行っている肝炎治療助成金の申請者は、2015年度に44名、前年の24名から増加しています。しかし、北駿地区にはまだ1000人から2000人のC型肝炎の患者さんが潜んでいます。肝臓は沈黙の臓器です。血液検査をしなければ分かりません。肝炎ウイルスの保菌者と分かっても悪さはしません。じっと潜んで肝臓をむしばんでいます。でも、早く治療すれば治ります。みなさま、すぐに肝炎の血液検査を受けてください。肝炎ウイルスが陽性でしたら、なるべく早く御殿場肝友会にご相談ください。
御殿場肝友会は、一人でも多くの患者さんの力になれるようにこれからもやっていきます。ご病気で今の治療に納得されていない方、病気のことについてもう少し細かく話を聞きたい方。どうぞ御殿場肝友会相談勉強会に来てください。連絡先は御殿場肝友会事務局へ。
御殿場肝友会事務局 0550-86-0800(時之栖・荒川クリニック内)